2005年3月号
品川区南品川・平井さん宅 左から
じじくん(♂・16歳)・ちゃむくん(♂・4歳)・さんぼくん(♂・14歳)・こたろうくん(♂・10歳)


仲良く(?)ご飯を待つ猫ちゃんトリオと、大好きなお散歩でご機嫌の こたろう君♪

平井さんと じじ君との出会いは今からもう16年前のことです。 当時住んでいた中野区のマンションの前にグチャグチャな顔をした生後 3ヶ月くらいの子猫がへたりこんでいました。 それまで動物を飼ったことがなかった平井さんですが、あまりにもあわれな姿に、「これは 大変!」 と、とりあえず近くの動物病院に連れていくことに…。

先生の話では、ノラの親猫に見捨てられたようで、ウィルス性の病気に2種類かかっているとのことでした。  口の中にいっぱいブツブツができており、ゴハンを食べられないのではないか、その場合は生きることは難しいかもとの診断でした。

それまで何も食べさせていなかったので、とにかくゴハンをあげてみましょうとその場で缶詰をあげたところ、これがなんとむさぼる ように食べ始めたのでした。 先生もこれにはビックリしたようで、「これなら大丈夫でしょう!」 と太鼓判を押され、じじ君は平井家の 最初の家族になったのです♪

10才くらいまでは、風邪をひいたりアレルギーで毛が抜けるなど色々ありましたが、ここ2〜3年はほとんど病気もせず 平井家で一番の 健康者 として君臨しています(笑)
ちなみに、じじ君の名前はもちろん、「魔女の宅急便」 の、“じじ” から付けたそうです。

そして次男の さんぼ君がやって来たのは、じじ君がすっかり大人になった頃のことです。  ご友人から、「なんとか貰ってくれないか?」 と平井家に持ち込まれたのが、黒い毛玉のような赤ちゃん猫でした。  色から言えばこの子が “じじ” にピッタリだったのですが、もうあとの祭り(?)…。 なので童話の、「ちびくろさんぼ」 から とって、“さんぼ” と名づけたそうです。

それから1ヶ月は4時間置きにミルクをあげる毎日でしたが、ガンガン飲んでガンガン大きくなっていった さんぼ君。  じじ君との相性が一番気になるところでしたが、気がつくとくっついて寝ていたり、後ろを一生懸命ついていったりで、 とても仲良しになりました♪

ただ不思議と長男の じじ君はサッシでもドアでもバンバン開けられるのに、さんぼ君はいつもお兄ちゃんがやってくれるせいか 自分ではなにもせず、ドアの前で座って待っているとても不器用で不精な猫になってしまいました(笑)

困っていることといえば、いつ頃からなのか慢性鼻炎になってしまい、いつも鼻水をたらしている状態に・・・。  まぁ、それはそれなりに ご愛嬌♪ ですが、気がつくと、さんぼ君の歩いたところや休んだところが、くしゃみでとんだ鼻水が撒き散らされて いるという現象が起こることだそうです。

そして、こたろう君もやはり、「もらわれっ子」 でした。 これ以上動物が増えるのは無理だと思っていた平井さんですが、片手に乗る くらいの小さい姿を見たとたん、すぐに飼うことを決めてしまいました。 それまでの猫ちゃんたちは本能なのかすぐトイレを覚えてほとんど 粗相をすることはなかったのですが、こたろう君にトイレを覚えさせるのは本当に大変だったそうです。

お手や、ふせ、待てなどはすぐに覚えた こたろう君でしたが、トイレを完全に覚えるまで半年ほどかかって しまったそうです。 「何回か叱ってしまったのがいけなかったんですかねぇ?」 とおっしゃる平井さん。  お散歩も、お留守番もあまり得意ではなく、食事も残り物をあげてしまっていたせいでドッグフード嫌いになってしまい、 「かなり躾は失敗してしまいました・・・」 とも。

でも、猫ちゃんたちと育ったせいか、猫や子供や小さい犬や、もちろん大きい犬も大好きで、優しい性格の子になったというところが 一番の自慢だそうです♪

こたろう君が来てしばらくは2人と3匹の生活が続いていましたが、今から4年前の夏、そんな平井家にフェレットが迷い込んできました。  朝、ゴミを出そうとしたときゴミ袋の中からガサガサ音がするのに気がつき、「まさかネズミ!?」 と思って覗き込んだところ、 フェレットが入っていたという漫画みたいな話でした。

しかし、その子は1年ほど一緒に暮らしたのち、残念ながら病気で亡くなってしまいます。  別れの悲しみに落ち込む平井さん。 ちょうどそんな時、偶然か運命か、ちゃむ君と出会うことになります。

時々こたろう君を車で連れて行く公園でのこと。 その日も車から こたろう君を降ろそうとしていたところ、先のほうで 小さな動物を降ろして走り去る車が!! ビックリして慌てて駆け寄ったところ、現れたのがムチャクチャ人懐っこい猫ちゃんでした!

体臭もしないし、どうみても部屋で飼っていた猫のようで、こんなところに捨てられても生きてはいけないだろう、まあ3匹も4匹も いっしょだろうと平井さんはお家に連れて帰ることにしました。 病院に連れていったところ2才くらいの若い猫で去勢もしていないとのこと。 「あまりよい飼い主ではなかったのだろうなぁ・・・」 などと思いつつ、平井さんはその子を家族として迎え入れることにしました。

しかし、ちゃむ君がきて以来、平和だった平井家の動物たちに緊張感が生まれてしまいます。  とにかく ちゃむ君は人間は大好きなのですが動物が大嫌いという子で、最初の1ヶ月は部屋から一歩も出ず、トイレも食事も他の子と別に してあげなければなりませんでした。 3ヶ月くらいでやっと環境には慣れてきたのか、みんなと同じ場所で食事やトイレはでき、家の中も 歩き回れる様になったのですが、やはり動物嫌いはなおりません。

2年以上たった今でも じじ君は側にいても許せますが、さんぼ君は怖い、こたろう君にいたっては本当に大嫌いで、しょっちゅう、 「シャーハー」 したり猫パンチをおみまいしたりしています。 そのたびに、こたろう君は困った顔をしたり、「クーン」 と鳴いて助けを 求めるそうです。

また、ちゃむ君には口内炎という持病があり、2〜3ヶ月ごとに通院しなければなりません。  先生の話ではこの病気は完治はできないらしく、しかも治療といっても痛みをとる注射は体には良くない物なので、おそらく長生きはできない だろうとのことです…。

色々と問題のある ちゃむ君ですが、猫とは思えない 人懐っこさ はやはりとてもかわいく、これも何かの縁だと思い、なんとかみんなと うまくやっていけるように工夫をしながら暮らしていこうと考えている平井さんです。

そんな平井さん宅へお世話に伺うと、まず玄関の中から こたろう君が吠えています。 ですが、中に入ると大はしゃぎでお出迎えしてくれ、 廊下をかけまわり、「お散歩に行こうよ!」 と玄関を行ったりきたりしています。 お散歩は、近くの目黒川沿いまで行き、とてもいい笑顔で あちこちと歩き回る こたろう君です。

おうちに帰ると、ちゃむ君が こたろう君に、「シャーハー」 言って お出迎え!?  台所でご飯の用意をしていると、じじ君、さんぼ君も登場です!  ちゃむ君、こたろう君もやってきて、全員集合で御行儀よくご飯を待ちます。

ご飯を待っている間は近くにいる こたろう君にまた、 「シャーハー」 言っている ちゃむ君。  その横にいる じじ君と さんぼ君は、ご飯に集中していて全く気にしていません。  そして、食事が終わると、みんなそれぞれお気に入りの場所でくつろいでいます♪

ちゃむ君以外はみんな10才以上という平井家の4兄弟。  「じじも さんぼも、そうとうのお年寄りですし、こたろうもシニアの域に入っていますし、ちゃむは持病持ちですし、これからも 色々あるのかなとは思っていますが、どの子もできる限り長生きしてほしいです」 とおっしゃる優しい平井さんなのでした。