2013年8月号は ノケちゃんをご紹介です♪
friend207
「またお世話のお姉さんが来たニャ」
お留守番にも慣れたノケちゃんです☆

◆今月は、Kさんご本人によるノケちゃんのお話です♪

「ある日、突然現れた。。。」

以前に住んでいた世田谷区瀬田のマンションの近くの学校の校庭裏に、野良猫の子猫が5、6匹いました。(その中にはノケはいなかったのですが。。。)

その場所を通る度に、その猫ちゃんたちをほほえましく見ていましたが、気がつくと持ち歩くカバンの中に、コンビニで買った猫用のえさ袋を忍ばせて、通る度に、「ごはんですよー」 と小さい声であげていました。

猫たちの井戸端会議で知れたのか、知らない野良猫も来るようになり、10匹ぐらいが集まってくることもありました。 動物園の飼育員さん状態です。

住宅街の一角ということもあり、他の人には見られないように毎日あげていたんです。

そのうちコンビニのえさでは足らなくなり、猫を飼ってもいないのに、お徳用サイズの猫えさが家の中に存在していました。

「こらっ!えさをあげないでーーー」 と大声で怒鳴られることもありましたが、それでもごはんをあげ続け、半年ぐらいしたある日、寂しそうに一匹の猫が、ちょこんと、ある住宅の自転車置き場に現れるようになりました。

その猫はその5、6匹の猫たちとは兄弟ではなさそうです。

みんなの場所より少し離れた場所でいつも待っていました。 ついでなので、一緒にあげていたんですが、その猫はまわりから、「シャーーーーー」 と威嚇され、どうも、「のけもの」 扱いされていました。

かわいそうなので、この一匹オオカミの、「のけもの」 には、別の場所であげましょう! ということに。

ニャーと鳴かないで、猿のように、「エッ、エッ、エッ、エッ、」 と鳴く鳴き声がおもしろく、この、「のけもの」 猫ちゃんの存在感は大きかったですね。

いつも決まった場所に、いつもいるのに、「あれ? のけものちゃんが今日はいない。。。」 と気になり始め、いつからか、「のけもの」 から、「ノケ」 に変わり、「ノケは今日いた?」 と生活の会話が、「ノケ」 のことに。。。

実は、その猫たちにごはんをあげていたのは私達だけではなく、ワンちゃんの散歩がてら、優しい方々があげていたようです。

早朝4時ごろに自転車で来られて、ごはんをあげる方もいました。(その方がこの猫たちの去勢手術を行ったそうです。)

勝手に、「じゃあ、うちは、『ノケ』 だけにあげよう!」 ということに。 毎日マンションの近くでこっそりあげていました。

だんだん情がわいてきて、その頃、シャッターつきの駐車場を借りていたので、そこにダンボールで猫ハウスをつくると、「入ってくれるかなあ?」 という心配をよそに、すぐにそこを利用してくれました。

なぜか車の下がお気に入りで、なかなか車を出せない状態になりながらも、親バカぶり発揮で、電車を使う日々が続きました。 車があるのに。。。(笑)

でも、盛りのついたオス猫がノケを狙ってその駐車場に忍び込むようになり、(ノケは、初めて会ったときから去勢手術を済ませてありました。 右耳の先がVにカットされています) ノケを守るために、毎晩、機関銃タイプの水鉄砲(普通の水鉄砲では威力が弱すぎるので、ネットで購入) を片手に、オス猫が現れようものなら、「ガッガッガッガッガッガッガッ。。。。」 と追い払っていました。 これって、野良猫をかわいがっているのか疑問ですよね(笑)

それにこの行為、かなり問題ですよね。 夜中にそんな音出して、機関銃のようなもの持った人がうろついているなんて、よく警察に通報されなかったなあ。。。と。

夜10時ぐらいから12時ぐらいまで、冬は、「鼻水流しながら」 寒い駐車場を見張り、夏は、「蚊にすごい数、刺されながら」 暑い駐車場で見張り。。。

そのうち、その駐車場は、フカフカベットが置かれ、フカフカの猫タワーが置かれ、おもちゃが置かれ、ミニカーペットが敷かれ、ごはん皿がおかれ、ウエットティッシュがおかれ。。。だんだんと、「ノケハウス」 に変わっていきました。

その当時住んでいた瀬田のマンションは動物を飼えなかったのです。 次第にノケとの距離も短くなり、夜は私達二人とマンションの前で、「かくれんぼ」 して遊んだり、姿が見えなくても、「ノケーー」 と読ぶと、姿を見せるノケの姿を楽しんだりしていました。(どうも自分がノケだということを覚えたようです)

セミが、「ミーンミーン」 とよく鳴いていたある暑い夏の日のことです。 マンションの入口の横のプランターに入って私達を待ち伏せしていたら眠ってしまったのか、丸くなって寝ているノケがいました。 なんてかわいいんだろう。。。。無邪気な寝顔に心を奪われた私達です。

friend207a

「すやすや。。。」

 

ノケと初めて出会って1年ぐらい経っていました。 昼間は私達の住んでいるマンションのプランターで寝ている姿を度々見かけるようになり、こんなに野良猫がなつくものだろうか。。。「かわいすぎるーーー」

もう限界です。 「ここを引っ越そう!!!」 そして、今のマンションに引っ越してノケと暮らすことになりました。

おとなしく、シャーすることも一度もなく、爪が私達の肌を傷つけないように気を遣っているようでです。

オシッコとうんちの後は、「ニャー」 と鳴いて、「おしりふいて(おそらく)」 といいます。

「今日は眠いので、ノケちゃんも寝ようね」 というと、トコトコと自分の寝場所に行きます。 まるで私達の言っていることがわかるかのような行動が多々あるんです。 親バカでしょうか?

「おやつ」「おはよ」「ごはん」 など、私達がしゃべる音をまねるので、本当しゃべっているかのようで楽しい日々を送っています。

それに、野良猫だったのに、外に出たがることもなく、外に出るというと、ルーフテラスに出るぐらいです。 それも10分もしないうちにすぐ戻ってきます。 野良の時代に怖い目にあったのかなあ。。。と思ったりします。

テーブルや流しに上ることもなく、食べ物もカリカリとカツオのおやつを食べるだけで人間が食べるものにも興味はないようです。 助かります。 手のかからないおとなしい猫ちゃんで、すご~く一緒に生活しやすいですね。

まさか、猫を飼う生活がやってこようとは想像もしませんでしたが、今ではノケ無しでは考えられない日々です。 いつもこの子の健康を祈りながら日々を送っています。

「ノケに出会わせていただいてありがとう。。。。」

line1

ここまでがKさんによる、ノケちゃんのご紹介でした☆ そして…

私達がお世話に伺うと、ベッドやダイニングテーブルの下からこちらの様子を伺うノケちゃん。

friend207b

「あっ、お姉さんいらっしゃ~い☆」

 

最初の頃はベッド下から出てこないことも多かったのですが、最近ではよく姿を見せてくれ、「ノケちゃん♪」 と呼ぶと可愛くお返事をしてくれます。

ノケちゃんの好物はカツオ! 隠れていても、カツオだけはしっかりと完食してくれ、準備をしていると足にスリスリしておねだりしてくれることも。

friend207c

「かつお大好き☆美味しいニャ~♪」

 

近頃は、私達の事を覚えてくれたようで、植木の水やりやおトイレ掃除をしていると気になって様子を見に来てくれるノケちゃん。

忍び足が上手なノケちゃんは、音一つ立てず、いつの間にか側にいるので、振り向くとノケちゃんの姿に驚く事が多々あります…

お昼は寝ていることの多いノケちゃんですが、夜はとっても甘えん坊。

お名前を呼びながらそーっと近づくと、ノケちゃんも近くに来てくれ、ニオイチェックを済ませるとスリスリ&ゴロゴロ…

friend207d

「昼間でもスリスリするニャ♪」

撫でる手を止めると、「もう終わり?」 とクリクリお目目で見上げておねだりをしてくれる可愛いノケちゃんです。