2008年12月号は 銀子ちゃん&ショコラくんをご紹介です♪
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異父姉弟の銀子ちゃんとショコラくん☆
性格は違いますがとっても仲良しな二人です♪

銀子ちゃんとショコラくんはふたりとも、虎子ちゃんという同じお母さんの子供です。

虎子ちゃんのお母さん、「コタンゴちゃん」 そのまたお母さんの、「タンゴちゃん」 から、4代に渡って根本家のお父さんと 一緒に暮らしてきた猫ちゃんたちの末裔です☆

銀子ちゃんが生まれた頃は、まだアパートのお部屋とお外を自由に行き来している生活。 そんな中で生まれたのが、銀子ちゃん、 金子ちゃん、ブチ夫くんの3匹です。

一番元気だったのはブチ夫くんで、部屋中を跳ね回ったり、庭の木の枝を登ったりと、一緒に生まれた兄弟たちの先頭に立って遊び 回っていました。

一方、金子ちゃんはやや体が小さく、行動するのも一番最後のことが多かったそうですが、兄弟の中では一番の美人さんでした♪

銀子ちゃんはそんな3兄弟の中では、健康も真ん中、器量も真ん中・・・と、どちらかといえば目立たない存在だったそうです。

そんな3兄弟が、虎子母さんにお乳をもらってすくすくと育っていく中で、生後2~3ヶ月目に突然事件が起こりました。

ある日、根本さんが会社から帰ってみると、玄関の前に猫ちゃんたちが集まっていました。 いつもはお部屋の中にいたりして、 そんなことはなかったので、「どうしたのかな?」 と思ったところ、その真ん中で、「金子ちゃん」 が冷たくなっていました・・・。

虎子母さんと、銀子ちゃん、ブチ夫くんは、動かなくなった家族を心配して、金子ちゃんのそばに集まっていたのです・・・。

結局、金子ちゃんの死因は不明でしたが、不幸はそれだけでは終わりませんでした。

それから数日たった週末、根本さんがお家でくつろいでいたところ、突然、表のほうから、「キャンキャン!」 という猫の悲鳴が聞こ えてきました!

どうしたのかと心配していると、走ってきたブチ夫くんの様子が変です。 よく見ると、右の後ろ足がブランブランとしていて、触ろう とするととても痛がります。 どうやら足が折れてしまっているようです。 車に轢かれたか、だれか心ない人にやられてしまったのか・・・。

根本さんは急いで近くの動物病院に連れて行きましたが、やはり足の付け根のところで骨が折れているとのこと・・・。 とりあえず ブチ夫くんを病院に預け、心配で眠れぬ夜をすごします。 しかし、次の日の朝、動物病院から電話があり、ブチ夫くんが亡くなったと の知らせが・・・。

骨折と同時に膀胱や尿道がふさがってしまい、オシッコが出なくなっってしっまったのが原因でした。 お医者さんもカテーテルを 入れようとしたり頑張ってくれたのですが、なにぶんまだ小さかったものでうまく尿を出させてあげることができなかったそうです。

立て続けの大きな不幸に深いショックを受けた根本さん。 考えた末、残った銀子ちゃんを里子に出すことに決めました。

ちょうど会社の同僚の方が1匹の猫を飼っていて、「仲間がいないとかわいそう」 と言っていたため、その人に譲ることにしたそうです。

兄弟の中では目立たなかった銀子ちゃんも実はかなり活発なほうらしく、新しいお家の中をピョンピョン跳ね回って先住猫は目を丸くし ていたそうです。

そうして、銀子ちゃんは根本家を離れることになり、お家には虎子ちゃんひとりだけになってしまいました。

しかし、数ヶ月もすると、里子に出た先の先住猫に、なんと仔猫が産まれたとの知らせが! そして、そのお家ではそんなにたくさん飼え ないということで、銀子ちゃんは再び根本家に戻ってくることになりました。

ところが、数ヶ月と離れている間に、虎子ちゃんと銀子ちゃんはお互いを忘れてしまったのか、ふたりとも全く近寄ろうとしません。

銀子ちゃんを再び引き取る際に、その前の不幸が忘れられない根本さんは、銀子ちゃんを完全室内飼いにすることに決めていましたが、 ずっと自由に暮らしていた虎子ちゃんは、お部屋の中だけに閉じこめておくことは無理そうでした。

お家に入れていてもすぐに、「お外に出してニャ~!!」 と、窓の近くで鳴く虎子ちゃん。
銀子ちゃんとの仲もあり、仕方なく、銀子 ちゃんはお家の中で暮らし、虎子ちゃんは基本的にお外で暮らすという形になってしまいました。

そんな生活を続ける中で、虎子ちゃんが妊娠して生まれたのがショコラくんたちです。

お腹が大きくなっていたことはわかっていたそうですが、前回の出産時とは違う状況のため、虎子ちゃんはお部屋の中で子供を産むこと はできずに、どこかで産んでご飯をお家に食べに来るというような感じでした。

そうして、いつの間にか生まれたショコラくんですが、生まれたと思われる頃から1~2ヶ月ほど経った頃に、お母さんの虎子ちゃん が突然姿を消してしまいます。

その頃になると、仔猫たちと一緒にご飯を食べに来たり、親子で一緒に歩く姿を見かけていたので、根本さんは残された仔猫たちの ことが心配になり、仔猫ふたりを保護することにしました。

早速、ご飯を食べにきたショコラくんの姉妹の蛍ちゃんをまず保護し、お部屋の中に入れましたが、残るショコラくんはなかなか保護 できません。 生まれつき臆病なのか、根本さんの姿を見ると逃げていってしまうのです。

どうしたものか悩む根本さんでしたが、お部屋に保護した蛍ちゃんと、お外にいるショコラくんがお互いに、「「ニャーニャー!!」」 と叫ん で遠くから呼び合っていのを見ると、そのまま放っておく訳にもいきません。

そこで、お庭の窓のそばにご飯を用意した上で、蛍ちゃんを窓のそばで鳴かせてショコラくんをおびき寄せる作戦を実行しました。  そうして、鳴き声につられてやってきたショコラくんがエサにかじりついて下を向いている隙に、窓のそばに隠れていた根本さんが 捕まえることに成功しました。

「ギャーギャー!!」 と騒ぐショコラくんを無理矢理お部屋の中に入れて一安心。 そうして、銀子ちゃんとショコラくん、蛍ちゃんの 同居生活が始まりました。

虎子ちゃんと銀子ちゃんの件もあり、保護したショコラくん&蛍ちゃんと、銀子ちゃんの間の折り合いが心配でしたが、これは まったくの杞憂に終わりました。

実は、お母さんの虎子ちゃんと銀子ちゃんは、瓜二つと言っていいくらい似ていたのです!  根本さんも似ているとは思っていたそうですが、実の子供である、ショコラくん&蛍ちゃんも間違えるほどそっくりだったのです!

実際に、蛍ちゃんなどは、銀子ちゃんをはじめて見たときに、いきなり甘えにいって、おっぱいを飲もうとしたそうです。

銀子ちゃんとしては、知らない猫にいきなりそんなことをされて最初はビックリした様子でしたが、すぐにペロペロなめてあげるなど、 仔猫たちを可愛がってあげるようになり、3匹の同居生活はすんなりうまくいきました♪

そして、完全室内飼いの環境にもすっかり慣れた頃、一番人懐っこい蛍ちゃんは良い里親さんが見つかり新しいお家へと引き取られてい きました。

生まれつき臆病なショコラくんは、保護した後も怖がってなかなか人間には近寄ってくれなかったため、里子には出さず、そのまま根本 さんの元で銀子ちゃんと一緒に暮らすことになりました。

そうして始まった、根本さんと、銀子ちゃん、ショコラくんとの暮らしも早10年。 その間、根本さんの長期入院、ご結婚、お引っ越しなど様々な出来事がありましたが、ふたりとも特に大きな事件もなく毎日、仲良く 暮らしているそうです♪

銀子ちゃんとショコラくんのお世話に私たちが伺うと、まずは猫ちゃん部屋の入口で、大きな声で鳴いてお出迎え。

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銀子ちゃん「待ってましたニャ~♪ 私は☆」
ショコラくん「ボクも・・・、だニャァ~・・・」

 

ガラス戸をあけると、銀子ちゃんはスリスリと甘えてくれますが、ショコラくんは、“ササーッ” とタワーの一番上へ行ってしまいます・・・。

銀子ちゃんはブラッシングやおもちゃ遊びが大好きで、いつでもフレンドリー♪

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「ニャッ!! ブラシでも遊ぶニャ♪」

 

一方、シャイなショコラくんは、こちらがその場を離れた時に、そろ~りと出てきてくれますが、近づくとすぐにタワーのお家の中へ。

まれに銀子ちゃんのブラッシングをしていると、気持ち良さそうにしている銀子ちゃんにつられて(?)近づいてくるので、軽く ショコラくんにもブラッシングをしますが、ちょっぴり逃げ腰なショコラくんです。

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「逃げたいけど・・・、気持ち良いニャ~♪」

 

「最近では臆病だったショコラもようやく人慣れしてきて、部屋にいる人にナデナデをおねだりしたり、玄関を開ける音が聞こえると 走って迎えに行ったりするまでになりました!」 と嬉しそうにお話してくださった根本さん。

温かな家族に見守られながら、毎日をのんびりと過ごしている銀子ちゃんとショコラくんなのでした☆